
こんな疑問にお答えします。
ちまたでは、パレオダイエットやらベジタリアンやら様々な食事法が混在しています。
それぞれ良い点悪い点があり、どんな食事法をすればいいのかわからないという方は多いかと思います。
なので、今回はこの論争に私なりの結論を出します。
その私の結論とは、「フレキシタリアンが最強の食事法である」です。
「フレキシタリアン」とは簡単にいうと、お肉などの動物由来の食べ物の消費を減らしている人のことを指します。
ということで今回は、私も実践している「フレキシタリアン」がなぜ最強の食事法なのかについて解説していきたいと思います。
タップできる目次
『フレキシタリアンは最強の食事法』である
冒頭の繰り返しになりますが、私は、フレキシタリアンは非の打ちどころがなく『最強の食事法』だと考えます。
これからその理由をお伝えしていきますが、もし「試してみようかな」と感じられた方は、ぜひ「フレキシタリアン」のライフスタイルをお試しください。
フレキシタリアン最強説の根拠①:健康へのメリットが半端ない
『フレキシタリアン最強説』のまず最初の根拠は、なんといっても健康のメリットです。
近年の様々な研究によって、お肉などの動物性食品を摂る、または摂りすぎることによって様々な病気のリスクが上がることがわかっています。
例えば、代表的なものとしては、以下のようなものがあります。
お肉のリスク
お肉の消費にまつわる問題について詳しくは以下をご覧ください。
>>【がんリスクが10%以上UP】お肉好きに知っておいてほしいこと
>>【がんのリスクが18%上昇】ハムとソーセージはもう食べられない?【解決法あり】
この点、フレキシタリアンになってお肉の消費を抑えることによって、病気のリスクが上がるデメリットを抑えることができます。
野菜の摂取が増えるメリットも!
さらに、お肉の消費を抑える一方で、野菜や果物、豆類などの植物由来の食品の消費を増加することによる健康へのメリットも得られます。
様々な研究によって、野菜や果物を多く摂取することで様々な病気のリスクを下がることがわかっています。
みなさんも「野菜は健康に良い」ということは知っているかと思いますが、実際にどんなメリットがあるのかはあいまいであったりしますよね。
野菜を多く食べるメリットとして代表的ものとしては、以下のものが挙げられます。
野菜を食べるメリット
他にもいくつか健康へのメリットがあるので、詳しくは下の記事をご覧ください。
以上のことから、フレキシタリアンになることで「お肉の消費によるデメリットの抑制」プラス「野菜を多く食べるメリットが増幅」といった感じでダブルで健康にプラスになります。
フレキシタリアン最強説の根拠②:環境の保護になる
フレキシタリアン最強説の2つ目の根拠は、環境保護に役立つということです。
現在、お肉を生産している家畜産業がもたらす地球環境への影響が問題となっています。
家畜産業においては、主に以下の問題が懸念されています。
家畜産業の問題
- 温室効果ガスの大量排出
- 水資源の大量消費
- 作物の大量消費
- 川や海の水質汚染
- 森林伐採・生物多様性の損失
ハンバーガー1個 = バングラデシュ人6年分
この中で最も過激な例を挙げておきます。
実は、クオーターパウンダーバーガー用の牛肉(113g)を生産するのに使われる水の量は、バングラデシュ人1人当たりの水の使用量の6年分に値するのです(7)。


家畜産業がもたらす様々な問題については以下で詳しく解説しています。
お肉の消費減は今後必須に
こういった問題に加え世界的な人口の増加や所得の上昇により、お肉などの動物性食品の需要が今後もさらに上昇することが予測されています。
したがって、家畜産業が絡む問題がさらに悪化する恐れがあります。
こういったことから、学者の間では「地球環境を守るためには、動物由来の食品の消費を大幅に削減することが必須である」と提唱されています。
例えばアメリカやイギリスの国民は現在の牛肉の消費量の90%、牛乳の消費量の70%の削減が必要であるとされていたりします(7)。
このような感じで、特に先進国では遅かれ早かれ現代の食のスタイルを変更させる必要があるのです。
小さな削減から始められる
とはいうものの、90%や60%などの大きな削減を一気にするのは、よほどの決意がないと難しいですよね。
なので、フレキシタリアンのライフスタイルを取り入れて、週何日かはお肉を食べない日を設けてお肉の消費量を削減することで、無理なく環境の保護に貢献することができるようになります。
フレキシタリアン最強説の根拠③:めちゃくちゃ手軽
フレキシタリアン最強説の3つ目の根拠は、フレキシタリアンの手軽さです。
ここまではフレキシタリアンになることの環境や健康へのメリットをお伝えしてきましたが、実はこれらはヴィーガンやベジタリアンでも得られるものです。
しかし、ヴィーガンやベジタリアンは完全にお肉を断ったりなど制限が厳しく途中で諦めたり、ちゃんと栄養管理ができずに体調を崩したりしてしまう人がいます。
この点、フレキシタリアンはその名の通り、フレキシブル(柔軟)であるため、自身の好きなタイミングで無理なく動物由来の食品の消費を抑えることができるので非常に手軽なのです。

フレキシタリアン最強説の根拠④:栄養バランス対策ができる
そして、フレキシタリアンは手軽なだけでなく、ヴィーガンやベジタリアンが不足しがちな栄養素の対策にもなります。
やはり、どうしてもヴィーガンのように植物性食品のみの場合、注意していないと不足しがちになってしまう栄養素がいくつかあります。
>> タンパク質ではない!ヴィーガンが不足しがちな栄養素と対処法まとめ
ヴィーガンやベジタリアンは不足しがちな栄養素がある一方で、フレキシタリアンは適度に動物由来の食品を食べることができるので、そういったヴィーガンが不足しがちな栄養素を補うことができます。
つまり栄養バランスの良い食事をすることがより簡単になります。

フレキシタリアン最強説の根拠⑤: 体に合わない人はいない
フレキシタリアン最強説の5つ目の根拠は、体に合わない人はいないことです。
先ほども言ったように、ヴィーガンは規制が非常に厳しく、全く動物由来のモノを摂取しません。(例えば、卵黄が入っているマヨネーズなど少しでも動物に由来するものが入っているものは食べ物の選択肢から除外されます。)
それゆえ、しっかりと計画した献立でないと栄養不足に陥り体調を崩すことがあります。
また、ヴィーガンの食生活自体が体に合わずに体調を崩す人もいたりします。

一方で、フレキシタリアンはその「柔軟さ」から、食制限によって体調を崩す可能性は極めて低いです。
むしろ、程よい動物由来の食品の制限をすることでお肉の消費によるデメリットが抑えられ、健康にプラスになると考えています。
フレキシタリアン最強説の根拠⑥:日本人向きである
フレキシタリアン最強説の6つ目の根拠は、日本人に向いている点です。
というのも、日本でのベジタリアンやヴィーガンの生活は以下の点で難しいと考えます。
日本で難しい理由
- レストランなどの環境が整っていない
- 周囲の人の理解が少ない
しかし、フレキシタリアンは食べたいときはお肉を食べることが出来るので、そういった周りの環境に縛られることなく生活することができます。
なので、普段は野菜などを中心に生活し、友人との外食時など特別な時はお肉や魚など食べたいものを注文し、一緒に食事を楽しむことができます。
フレキシタリアン最強説の根拠⑦: 自身の経験
そして、フレキシタリアン最強説の最後の根拠として、自身の経験が挙げられます。
サンプル数1なのであまり説得力はありませんが、「フレキシタリアン」をこの2年ほど続けていますが、自身の体調は常に優れており、未だ体調を崩していません。
また、おいしそうなお肉があれば食べることができるので、食制限によるストレスなども全く感じていません。

以上の7つの理由から、フレキシタリアンが最強の食事法であると考えています。
フレキシタリアンが最強な理由
- 健康へのメリットが半端ない
- 環境の保護になる
- めちゃくちゃ手軽である
- 栄養バランス対策ができる
- 体に合わない人はいない
- 日本人向きである
- 自分の経験
フレキシタリアンにデメリットはないのか?
ここまで、フレキシタリアンが最強である根拠をお伝えしてきました。
ここで、こう疑問に思われていることでしょう。

私もそう思ったので調べてみたところ、以下のようなものが挙げられていました(8,9)。
フレキシタリアンのデメリット
- 貧しさを感じるかも
- 不健康な食べ物の消費が増える可能性
- ビタミンB12と鉄分が不足しがちになる
- 肉好きの人には難しいかも
- 糖尿病の人には特別な助言が必要かも
順に少しだけ詳しく見ていきます。
貧しさを感じるかも
フレキシタリアンは、他の食事法と同じように制限が厳しくなる恐れがあり、それによって貧しさを感じるかもしれないとのこと。(8)

今までお肉を食べて来た人は、お肉がないことで食事が貧相に感じられるかと思いますが、少し工夫すればお肉なしでも全然豪勢になります。
例えば、V-COOKさんのサイトに載っているレシピはヴィーガン対応のものですが、どれも豪勢で美味しそうですよ!
フレキシタリアンや他の食事法を試す際は、ぜひご活用ください!
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不健康な食べ物の消費が増える可能性
お肉などの動物由来の食品は、タンパク質や脂質が豊富なので満腹感を味わうことができるといわれます。
なので、この動物由来の食品を制限しているフレキシタリアンはあまり満腹感を得られず、その空腹感を満たすためにフライドポテトなど不健康なものの消費が増えてしまうのでは、とのこと(8)。
しかし、私的にはそうでもないと思います。
というのも、野菜や豆類、穀類の消費によって食物繊維の摂取が増え、それにより満腹感を得られます。

あと正直なところ、不健康なものの消費が増えるかどうかは、フレキシタリアンがどうこうというより、ちゃんとした栄養バランスなど考えて食事をしているかによるのかなと思います。
ビタミンB12と鉄分が不足しがちになる
ヴィーガンやベジタリアンに比べるとマシではあるものの、普通の人に比べるとやはりビタミンB12や鉄分が不足する可能性があるとのこと(8)。
特に、これらの栄養素は魚やお肉に多いので、気を付けないといけないということですね。
ただ、この点はちゃんとバランスの取れた食事をしていれば大丈夫かなと思います。
ビタミンB12に関しては、動物由来のモノからしか摂取できないので、たまにお肉や魚を食べていればいいかなと思います。
鉄分の対策に関しては、ヴィーガンが不足しがちな栄養素の記事でまとめているので参考にしてみてください。
肉好きの人には難しいかも
お肉が大好きで、長年毎食お肉を食べて育ってきた人にはつらい可能性があるとのこと(9)。

ただ、そういった人は健康のためにもお肉の消費を減らすことがオススメです。
また、フレキシタリアンは週に何日以上お肉を制限しないといけないなどのルールがないため、さほど苦しいものではありません。
例えば、はじめは週1日お肉を控える生活をして、慣れてきたら週末はお肉をやめる、さらに慣れてきたら外食やお祝い事の時など特別な時だけお肉を食べる、といったようなことでいいのです。
なので、フレキシタリアンは全然難しくありません。
糖尿病の人には特別な助言が必要かも
糖尿病を患っている人は医師に相談してからフレキシタリアンの食事法を取り入れた方が良いとのこと(9)。
というのも、フレキシタリアンの食事によって糖質の摂取が増える可能性があるからです。
フレキシタリアンの食事法は糖尿病のリスクを低下させることが言われています。
ただ、植物性タンパク質が豊富な豆類は糖質も豊富であるため、結果的に糖質の摂取量が増える可能性があります。

また、お肉の消費による糖尿病のリスク上昇など考えれば、普通に健康な人には全く問題なく、むしろプラスになると考えます。
したがって、健康な人は特に気にする必要はないかなと思います。
フレキシタリアンはやはり最強
いくつかフレキシタリアンのデメリットを見てきましたが、なんかどれも弱い印象ではないでしょうか?
フレキシタリアンはほかの食事法に比べて制限が少ないことが一番の利点かなと思います。
今までの食事と大して変わらずに実行できるので、すごく実践しやすくなっています。

【これ一択】最強の食事法『フレキシタリアン』のすすめ【体験談あり】:まとめ
今回は、私も実践している『フレキシタリアン』が最強であるとし、その根拠について解説してきました。
繰り返すと、フレキシタリアンは以下の7つの根拠により最強であると考えています。
フレキシタリアンが最強な理由
- 健康へのメリットが半端ない
- 環境の保護になる
- めちゃくちゃ手軽である
- 栄養バランス対策ができる
- 体に合わない人はいない
- 日本人向きである
- 自分の経験
ちょっと響きもかっこいい、フレキシタリアン。
ぜひ試してみてはいかがでしょうか?