
皆さんは、こんな疑問を抱いたことはないですか?
そんな疑問に答えを与えてくれるのが、映画『スーパーサイズ・ミー』。
今回は、この映画を見たレビューをしていきます。
モーガン・スパーロック監督が自ら実験体となたこの映画が伝えてくれるメッセージは、以下の3点かなと思います。
- ファストフードとの向き合い方
- 普段の食事の大切さ
- 食産業の腐敗
まぁこんな堅苦しいメッセージよりも、「マクドナルドを30日間食べ続けたらどうなるのか?」が単純に気になる人も観る価値ありですので、是非ご覧ください。
この記事では、ネタバレを最小限に抑えつつ私がこの映画を見て感想などをお伝えしたいと思います。
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1か月間の無料トライアル中に退会すれば一切料金はかかりませんので、気になった方は是非無料トライアルに登録して『スーパーサイズ・ミー』を観てください。
タップできる目次
『スーパーサイズ・ミー』の作品情報
映画の基本情報
原題 | Super Size Me |
公開年 | 2004年 |
監督 | モーガン・スパーロック |
ジャンル | ドキュメンタリー、ホビー・実用 |
主演 | モーガン・スパーロック、ダリル・アイザック、リサ・ガンジュ |
作品の概要
本映画は、「モーガン監督自ら体当たりした人体実験ドキュメンタリー」です。
その実験の発端は、肥満症に悩む若い女性二人がファーストフード会社を訴えたニュース。
それを目にしたモーガンがひらめいた「1日3食×30日間ファーストフードを食べ続けたらどうなるか?」という疑問。
そんな疑問をモーガン監督自ら実験台となって記録した作品です。
『スーパーサイズ・ミー』のあらすじ
ここでは、簡単に『スーパーサイズ・ミー』のあらすじについてお伝えします。
少しネタバレになるかもしれないので、結末を知りたくないという方はアマゾンビデオで観られるので、無料お試し登録をして是非ご覧ください。
30日間マクドナルドを食べ続ける人の記録を観察するのも楽しいですよ笑
この映画の始まりは、若い少女二人が肥満の原因はマクドナルドにあるとして訴えを起こしたというニュース。
そして、その裁判は「マクドナルドが肥満に繋がったということを証明できない」として、少女たちは負けてしまいました。
これをみたモーガン監督は「実際にマクドナルドを30日間、毎日3食食べたらどうなるのか?」という疑問を思いつき、その答えを見つけるべく自分の体を実験体としてマクドナルド生活を始めます。
マクドナルド生活を始める前に体に異常があっては、マクドナルドが有害であるということを証明できないため、マクドナルド生活を始める前に3人もの医者に会い、それぞれのところで精密な検査を受けます。
検査の結果、体には何の異常もなく、「健康な人がマクドナルドを食べ続けるとどうなるのか?」の答えを求めてチャレンジスタート。
モーガン監督曰く、「チャレンジが始まって数日でメニューを制覇してしまい飽きた」ようで、10日程経ち再び検査に行くと、体重の増加やコレステロール値の上昇が見られました。
そして、20日ほど過ぎた時にはドクターストップがかかってしまうほどに悪い状態になってしまいます。
しかし、モーガン監督はそれでも30日間マクドナルド生活を続け、最終的にどうなってしまうのか、というところがこの映画の結末となります。
結末を言ってしまうと完全なネタバレになってしまうため、
「30日間マクドナルド生活を続けたら、健康な大人はどうなってしまうのか」の答えは是非、自身で映画を観て確かめてみてください。
『スーパーサイズ・ミー』の感想・評価
この映画は、個人的にすごく楽しみながら観ることができました。
マクドナルドなどの「ファストフードが体に悪い」ということは、周知の事実であるかと思います。
しかし、「マクドナルドを30日間3食食べ続けるとどうなるのか?」というのは、誰もが気になるところではないでしょうか?
それを体を張って、実験してくれたモーガン監督には感謝ですね。笑
私は絶対にできないので、マクドナルドを毎日食べ続ける人がどのように変化していくのかを観察するのは、すごく見ごたえがありました。
そんなエンターテイメント性のある『スーパーサイズ・ミー』ですが、それだけに留まらいのが大ヒットした要因かと思います。
私はこの映画から3つのメッセージを受け取ったので、それぞれお伝えしていきます。
(あくまで個人的な意見や感想なので、観る人によって多少異なると思います。)
ファストフードとの向き合い方
まず、一つ目のメッセージは「ファストフードとの向き合い方」です。
モーガン監督も映画の中で述べていましたが、ファストフードを「食べるな」ということではなく、「スーパーサイズをやめる」、もしくは「控える」ことが大切だということ。
体に悪いことは知っているものの、食べたくなるのがファストフード。
それを我慢してストレスになるよりは、たまに食べた方が気持ち的にも楽だし、楽しめます。
ただし食べ過ぎるとどうなるかということは、この映画でモーガン監督が自ら証明してくれていますので、改めてファストフードとどのように向き合っていくのかを考え直す良いきっかけかと思います。
やはり、ファストフードは節度を持って楽しむのが一番ですね。
普段の食生活の大切さ
そして2つ目のメッセージは「普段の食生活の大切さ」です。
英語には「You are what you eat(食べるものがあなたを作る)」という言葉があります。
言うなれば、「健康な食生活をしていれば健康体になるし、不摂生な食生活をしていると不健康な体(肥満など)になる」ということです。
『スーパーサイズ・ミー』は、これを体現してくれています。
30日間不健康なマクドナルドを食べたらどういう体になるのか。
ファストフードが体に悪いことは誰もが知っていることなので、毎日ファストフードを食べると体に悪い影響が出てくるのは想像しやすいかと思います。
しかし、これは極端な例であって、我々が普段口にしているものの中にも健康を害するものは多く存在し、知らず知らずのうちに口にしてしまっています。
そして、知らず知らずのうちに体重が増えていき、肥満になる。
肥満だけでなくても高血圧や動脈硬化、がんなど、食生活と密接に関係している病気が多くあり、それが原因で多くの人がなくなっています。
先ほども言ったように、普段我々が食べるものが我々の体を作り、それの積み重ねが今この瞬間の我々ですので、普段我々が食べているものに対してもしっかりと向き合っていくことが大切です。
マクドナルドは極端な例ではありますが、この『スーパーサイズ・ミー』はそんな我々の普段の生活で何気なく口にしているものもしっかりと見直す必要があると訴えてくれているのではないでしょうか?
食産業の腐敗
そして、この映画から私が感じ取った一番大きなものは「食産業の腐敗」です。
これは、私の個人的な興味などから印象が強いのかもしれませんが、この映画は「食産業の腐敗」も暴いているように感じました。
私がこう感じた場面はいくつかありますが、特にマクドナルドの弁明や主張、ロビー活動が典型的な例です。
例えば、食品の成分表は我々が何を食べるのかを選択する際の重要な情報となります。
しかし、マクドナルドはこの成分表を表示しておらず、どれくらいカロリーが含まれているのかということが消費者に分からないようにしていました。
それを指摘されたマクドナルドの弁明は、「マクドナルドの公式サイトに全て掲示し、公表してある」と主張。
この主張は、現在であれば通るかもしれません。
というのも、誰でもインターネットにアクセスできる状態の現在では、そのサイトに行って成分表を観ていない消費者が悪いと言われてもおかしくありません。
しかし!当時の2000年あたりは、アメリカ人の半分もインターネットに繋がっていない状況でした。
つまり、必要な情報が誰でも手に入るところに置かれていなかったということです。
このような状況で公式サイトに掲示しているからと言って、我々の食の選択に必要な情報を公開していると言えるでしょうか?
また、実は店舗にもあるという情報で店舗で成分表を見せてくれと店員に尋ねたモーガン監督でしたが、店員すらもどこに置いてあるのかわからない状況で、しまいには店内の大きな看板の後ろに隠れているという状況でした。
これはどう考えても、「我々が正しい選択をするために必要な情報を手にするのを防ごうとしている」としか思えません。
なぜマクドナルドがこういったことをするかというと、どれだけカロリーが含まれているのかということを我々消費者に知られては、敬遠され商品が売れなくなってしまうからです。
この例以外にも『スーパーサイズ・ミー』の中で、食産業の腐敗について色々暴いてくれています。
また、今回はマクドナルドの例でしたが、このような感じで食産業はありとあらゆる手段を使って我々に商品を売り込もうとしています。
もちろん、食産業の全てが悪いということではなく、こういった我々を欺こうとする企業もあり危険性もあるということです。
この問題はあらゆる業界で見られることかもしれませんが、食産業に関しては特に重要かと思います。
というのも、食は我々の健康と密接に関係しており、何を食べるかによってその人の健康が左右されるからです。
やはり、必要不可欠なものを取り扱っている食産業といえど、「産業」であり、結局は「ビジネス」なのです。(かなしいですが。。。)
例を挙げると、「低脂肪」だとか「保存料0」とか聞くと何となく健康的なイメージがあり、健康に気を付けている人は、こういった文言が書いてある方を選んでしまうかとおもいます。
また、「食品メーカーも我々の健康を気遣ってくれているのか?」と思ってしまいそうです。
しかし、こういった文言が書かれている商品は、それらに変わる別のものが使われていたりすることも多く、本当に健康に良いのかどうかははっきりわからないことが多いのです。
こんな感じで、健康そうに見せたり、必要な情報を隠したりして食産業は我々を欺いてきます。
(食産業のマーケティングについては、またお伝えしていきたいと思います。)
『スーパーサイズ・ミー』はほんの一部でありますが、こういった食産業の腐敗ともいえる実態を暴いてくれたのではないかと思います。
このような食産業の腐敗の悪い影響を防ぐには、やはり自身で意識して普段の食生活を見つめ直し、しっかりと知識を身に着けていくことが大切かと思います。
そうするための情報は、今後も出来る限りこのブログでも共有していきたいと思います。
まとめ:【30日間マクドナルド生活】『スーパーサイズ・ミー』のレビュー
いかがだったでしょうか?
今回は、マクドナルドを30日間食べ続けたのを記録した映画『スーパーサイズ・ミー』を観た感想をお伝えしました。
日本でも「食育」など政府主導で食について学ぶことが進められていますが、それらは何となく堅苦しいイメージがあります。
しかし、この『スーパーサイズ・ミー』のように、「30日間マクドナルドを食べ続けるとどうなるのか?」というものであれば、楽しみながらファストフードの体への影響が学べるのではないでしょうか?
『スーパーサイズ・ミー』は、食について学ぶ最高の教材とも呼べるでしょう。
この映画を観て、今一度普段の食生活やファストフードとの向き合い方、また、食産業がどのように我々を欺こうとしているのかを考え直してみるのも良いのかもしれません。
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